Z1000MKII Unit-D.F.C.

No.K-121

■Z1000MKII Unit-D.F.C.

■ クロモリUniutフレーム採用したD.F.C.シャーシの製作記です。
・AUTOMAGICの特注したシームレスクロモリ系の特殊鋼管で、
アンダーフレームを究極のリビルト→移植再生。
・フレームのパイプ自体の剛性も強度も上げるカスタムです。
・PIVOT幅はXJR1300スイングアームの幅もPIVOTシャフトΦ径も

 無加工でスッポリ装着できます。
・PIVOTシャフト径Φ20化(今回はクロモリにしました)
・鉄FrameのUnit-D.F.C.化は、Z1の様に生産から50年近く経ったフレームの避けては通れない

 経年劣化と金属疲労に対し今までの上からペタペタ張り付ける補強の概念とは違って、
 原点である骨格自体の強度と剛性を上げ、さらに軽くすることもできちゃう!?
 な~んていうご提案です。
・さらには、アンダーFrameと原動機+リヤの駆動系を脱着式のワンUnitとして交換することで

 モーターにすることも可能です。
100年先でも乗れそうな…持続可能な手法です。

<製作記>

■入庫した時はこんな感じです…
 有名ショップでFrame まで
 しっかりカスタムコンプリートされた
 マシンのようだったが・・・


■数年前からオーナー様のご要望でフレームを見直したい!
 と言う・・
 なぜだろう・・・
 とにかく分解してフレーム計測や色々チェックしてみよう。


■ フレームは大曲り (-_-;)
 Head Pipeに貫通している計測シャフトの
 上下の先端が垂直&センターからズレていました (-_-;)


■ 前から上から・・・
 縦と水平と
 前後センターとPIVOTシャフトの
 それぞれの垂直交差を同時計測


■ 修正しました。
計測シャフトも上下センター出しました♪
Pivotシャフトに対してヘッドパイプは垂直&センターが原則。
他にもキャスター角度もチェック♪
Frameのレストアやカスタムする前には必須な工程ですね。


■クランクケースの合わせ目も水平が出ています。


■ ダウンチューブのフロント側で
 よく見る左右にわたるパイプ補強が付いていた。
 →真ん中あたりで切ったみたら
 →ボヨ~ン
 真っすぐだった補強材が・・・


■ 出た~~~~!!!!
このフレームも やっちゃってるなぁ~~


■ PIVOTはオートバイフレームの「へそ」ともいえる
 大切な場所です。
 Bikeはエンジンのパワーをチェーンでリヤホイールに伝えて
 →タイヤが路面にグリップしてスイングアームをかえして
 →PIVOTシャフトを押して前に進みます。
 PIVOTはリヤのトラクションの要でもあります。
 そのスイングアームの付け根です。


■ オーナー様はかねてからのご希望で
 UnitフレームのD.F.C.化していきます。
 まずは修正後のフレームを
 元位置が分かるようにジグに嵌め込みます。


■ タクローはこの道のプロ
このような他t社では経験できない作業を沢山こなしてきました。
経験豊富でノウハウを熟知しているタクローは、やり始めたら、早い、、早い・・・


■ Unitフレームの融合中も計測。

 常に計測、、計測、、計測、、


■アッパーFrameの補強も
 見直しもしくはやり直しします。


■ Frameが完成し一旦すべての保安部品を試着する。
 色々と確認後、塗装に出します。


■ 元々入っていたスイングアームもカラー製作し
 ワイドPIVOTに合わせていきます。


■フレーム塗装が上がって本組み開始♪


■外装も一新
渋めのガンメタベースのマッド塗装

<完成>

■ Z1000MKII Unit-D.F.C.
・上下に分割したフレームのアンダーフレーム部分を新しいPipe Frameで再構築しました。
・そのアンダーフレームはZ系用Unitフレームとして溶接性のを考慮した
 特注シームレスクロモリ系の鋼管を採用。
・同時に修正、改善、補修、再生そして計測繰り返し行います。
 若干ズレていたホイールのセンターもリセット♪
■Unit-D.F.C.化は普通のレストアやリビルトだけではありません。
 プラスの要素を加算しながら再構築する手法です。
 さらには、上下フレームのジョイント式にすることで
 その時代に適した原動機にアンダーフレームと駆動系ごと組み替えることも可能になります(^^♪
 50年先100年先を見据えたカスタム手法で 、
 今時のSDGsな持続可能な取り組みをしていたことになりますね♪
■ リヤタイヤ200サイズも余裕のPIVOT幅とチェーンライン実現 ( ^^♪
後ろからの Viewは精悍です。

■ 25㎜OffSetスプロケットを外側からOutBoardで支持します。
※ AUTOMAGICの17mm以上のoffsetスプロケットは、
カウンターシャフトのスプライン奥にあるディスタンスカラーの代わりに一体成型されています。
カウンターシャフトとスプロケットのスプラインの接面も増した設計ですので
応力に強く、脱落防止、スプラインにも優しい構造になってます。


ピックアップギャラリー

【ベースマシーン】

Z1000MKII

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