『Z1』

1997年6月20日発行/ザ・カスタムマシン10 掲載

 

純正流用パーツをムダなく生かす

かつてのカフェレーサーをイメージさせるZ1。
純正パーツを流用するという手法を得意とするオートマジックらしく、足まわりをFZRやGSX-Rなど最近のレプリカモデル純正パーツでうまくまとめているのが特徴だ。

旧年式のマシンに最近のワイドリムホイールを組み合わせる場合、チェーンラインのオフセットに関する問題が顔を出してくる。
ホイールが太くなる分、チェーンラインを外側にオフセットする必要があるのだが、そのためには専用ドライブスプロケットが必要となる。
多くの場合、オンオフで製作されるわけだが、オートマジックでは主要モデル用に、オフセットスプロケットを製作・市販化している。
もちろん、こうした商品をリリースしているだけに、純正パーツ流用のノウハウも豊富で、「このモデルにあの足まわりを組み合わせると、〇mmオフセットが必要・・・」と具体的な数値がすぐにでてくるほど。

このZ1もこうしたノウハウを基に、最小限の加工でムダなく、美しく仕上げられている。
フロントまわりはトップブリッジ、ステアリングステムからフォーク、ホイールまですべてFZR1000。
ただし異径対向4ポットキャリパーはVFR400からの流用。一方リヤ側は、スイングアームにOW-01、ホイール/リヤブレーキはGSX-R1100から流用と、純正パーツの多彩な流用ノウハウが盛り込まれた完成度の高い1台といえる。

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Z1

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