『Z1』

1997年6月20日発行/ザ・カスタムマシン10 掲載

 

無限のボアアップを施したドラッグZ

オートマジックが手がけたこのZ1はボアアップを極限までおこなったもので、排気量はドラッグレーサーと同等の1428ccまでスープアップされている。
使用されているパーツはまさにドラッグパーツそのもので、アリエスのビッグブロックとØ83mmピストンという組み合わせをチョイス。
だが、ピストンだけではそのままでは圧縮設定が高すぎるため、ピストンヘッドに大幅な切削加工を施すことによってストーリーでの使用を可能にしている。
削り出しの上下ブラケットにマウントされるØ43mmのフロントフォークはCB1000SFからの流用パーツ。
Zカスタムなどではおなじみの手法といえる。
タンクキャップはエアプレーンタイプに変更。
ホワイトとダークレッドのペイントはオートマジックオリジナル。
フロントホイールおよびキャリパーは’93GSX-R1100からの流用。
ローターは同じくGSX-R1100だが、こちらは’91のパーツを組み合わせて使用している。
Ø83mmピストンにビッグブロックという組み合わせをチョイスすることによって1428ccという排気量をてに入れた。
ボアの拡大に伴いクランクケースもボーリングされているが、各気筒ごとのクリアランスはわずか数ミリ。
ピストンはストリートでの使用を考えヘッド部を大幅に切削加工。圧縮比を15:1から12:1へと落としている。
クラッチは純正のワイヤ式から油圧式に変更。
また、ホイールの変更に伴いチェーンラインも12mmオフセットされる。
スイングアームは’92FZR400。
ホイールはフロント同様’93GSX-R1100を履く。

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【ベースマシーン】

Z1

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