『750SS』

1996年4月29日発行/ザ・カスタムマシン8 掲載

 

ガルアームで武装した750マッハ
500SS、通称マッハⅢのデビューは69年。マッハⅣこと750SSがデビューしたのも、その2年後の71年だったから、当然リヤサスはオーソドックスなツインショックタイプが採用されている。
さらにこのマッハシリーズは、あまりに強烈な加速性能をもつため、デビュー当時から“まっすぐ走らない・曲がらない・止まらない”というあまり有り難くないキャッチフレーズでも知られていた。このマッハのフレーム及び足まわりを徹底的に強化しようということで作られたのがこのカスタム。
もっとも大きな改造ポイントは前後サスペンションの換装で、特にリヤサスペンションにはモノショックに変更するため、フレーム側の受けを新たに作り直すという、非常に手のかかる作業が行われている。
もちろんフレーム各部にも補強が入れられており、走行性能は格段のアップ。
ブルー単色ペイントもボーイズレーサー的なイメージでオシャレだ。
前後ホイール、ブレーキ、サスペンションユニットはすべてRGV250Γからの流用。
このためフロントは倒立フォークに変更される。ハンドルバーやスイッチ類もV-Γ用をそのまま流用。メーターはマッハの純正を使用しているのでオリジナルのムードは損なわれておらず、違和感もそれほど感じられない。砲弾型のメッキウインカーはグースからの流用。
エンジンはSTDのままで、オーバーホールを施すのみとしている。
唯一の変更点はチャンバーの変更に伴い、パワーフィルター仕様としている点くらいだ。
シートはアンコ抜き&シート表皮張り替えを施したもので、ホールド性、足着き性ともにSTDより格段にアップした。
ホイールの換装によるチェーンラインの調整はフロント側のスプロケットをワンオフ制作し、12mmほど外側にセットすることで対処。
さらにフレームにショックのマウントを追加してモノショック化を実現している。
アルミサイレンサーを持つチャンバーは、もちろんオートマジックオリジナルのスチール製。右2本、左1本出しというレイアウトはSTDと同様。

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【ベースマシーン】

750SS

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