『FZX750』

1996年10月1日発行/ザ・カスタムマシン9 掲載

 

教習車イメージを払拭した逸品

このFZXはカスタムもさることながら、そのものをあまり見かけない、人気の少なかったモデル。
見かけるとすれば、運転免許試験場の試験車や練習場や教習所の車両としてである。
そういったマシンのカスタムだから、ズバリ「FZXの教習車イメージを払拭できる仕上げにする」ことに挑戦した。
ポイントは足まわりをFZR1000(2GH)に換装し、そしてエンジンもFZR1000に積み替えるという大がかりなものだが、それ以上に注目すべきはFZXのイメージを一新する斬新なカラーリングデザイン。
オールペイントを担当したのは、ネイキッドレースで活躍するウィズミーCB1000SFレーサーなどでも知られる“YFデザイン”。
追加されたビキニカウルと合わせて、ドラッグスタイルとストリートイメージを融合させた演出だ。
こうしてイメージが大きく変わったFZXだが、改めてカスタムベースとして注目したい。
エンジンはFZR1000に換装。
これだけでもかなりのパワーアップが図れ、FZXがもつトルキーな低速域も損なわない。
キャブはFCRΦ39mmダウンドラフトを装着。また、冷却系はラジエーターのみがFZRからの流用だ。
EXはオートマジック製ステンレス&カーボン。
スイングアームはFZR1000用。リヤサスはスイングアームにステーを追加溶接、フォルナレス製エアショックを装着。
ホイールはFZR1000用、前’87年型用3.50×17/後’90年型用3.50×17
ペイントはYFデザインが担当。
フロントまわりも基本的にFZR1000に変更されている。

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【ベースマシーン】

FZX750

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